ケータイ辞書JLogosロゴ 大輪田郷(中世)


奈良県>河合町

 鎌倉期から見える郷名。広瀬郡のうち。弘長元年4月28日付尼生阿弥陀仏寄進状(百巻本東大寺文書/鎌遺8648)に「在大和国広瀬郡大輪田郷之内十一条五里廿八坪内」とある。この田地240歩は尼生阿弥陀仏私領であったが,この時地子米5斗が東大寺大仏灯油料に寄進された。この条里坪付は現在の河内町大輪田の大和川左岸にあたる。永仁2年3月日付東大寺大仏灯油料田注文(東大寺文書/同前18517)には当郷内の料田として「一段〈大輪田,字御子ケ谷〉本地子五斗 作観音〈子ヤスニアリ〉」「一段〈大輪田,字御子カ谷〉本地子六斗 作管司〈子ヤスニアリ〉」「一段 大輪田 本地子銭参百文 作中三郎」が記される。なお吉野郡川上村にある運川寺大般若経巻426の正平18年2月5日付奥書に「広瀬郡大輪田」と見える(吉野川上村史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7398532
最終更新日:2009-03-01




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