ケータイ辞書JLogosロゴ 佐田(古代)


奈良県>高取町

 飛鳥期に見える地名。「万葉集」巻2に「皇子尊の宮の舎人ら慟しび傷みて作る歌廿三首」のうちに「佐田の岡」(177・179・187・192)が詠まれる。皇子尊とは天武天皇の子草壁皇子で,彼の死を舎人らが悼んだ歌である。「万葉集」によれば,草壁皇子は「真弓の岡」(167・174・182),「佐田の岡」に葬られたとある。昭和59年当地にある束明神古墳が発掘され,精巧な石槨が築かれていたことから,同古墳が草壁皇子の墓ではないかとする説が有力化している。これまでは現高取町森の岡宮天皇陵または現明日香村真弓のマルコ山古墳がその有力な候補地とされていた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7399775
最終更新日:2009-03-01




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