ケータイ辞書JLogosロゴ 藤井荘(中世)


奈良県>高取町

 鎌倉期から見える荘園名。高市郡のうち。春日社御供料所。波田藤井荘ともいう。「中臣祐賢記」文永2年正月2日条(春日社記録1)に「一乗院御参社,次寺家御参,其後藤井庄御供」とあるのをはじめとして,鎌倉期以降戦国末期に至るまで毎年正月2日の神人直会の供料を負担した(春日社司祐弥記永正5年正月2日条/大日料9‐1,春日社司祐礒記永禄13年正月2日条/同前10‐5など)。当荘は,元来波田荘と称し,安貞年間以降,暫く波田藤井荘と号した(春日社記録1)。天満神社所蔵棟札の天文13年墨書銘(高取町史)に「藤井谷宮 家忠」とあるのは当地の地侍藤井氏で,同氏は国民越智氏被官として活動,田井兵庫荘の名主としても見える(大宮文書康正2年3月日付田井兵庫荘御供米注進状/大和志料)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7402055
最終更新日:2009-03-01




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