ケータイ辞書JLogosロゴ 有田村(近代)


和歌山県>串本町

 明治22年〜昭和30年の西牟婁郡の自治体名。有田浦・有田上村・吐生村の3か村が合併して成立。旧村名を継承した3大字を編成。村役場は有田に設置。明治24年には戸数231,男603・女555,学校1,大船3・小船41。同36年有田漁業組合創立。大正5年〜昭和5年ごろの主な漁獲物は鰮・鰹・鯖・鮪・鰺・飛魚・鱶など(有田村郷土誌)。水産加工物では特に鰹節が有名。有田節として高評があり,大阪・名古屋方面へ出荷された(県史近現代5)。明治中期以降海外移民者が増加。近隣町村に比べて移民者は少ないが,それでも昭和13年末の海外移民者数は108人で,主な移民先はアメリカ合衆国41人・オーストラリア29人・フィリピン18人などであった(県移民史)。昭和3年熊野運輸自動車が当村へ乗入れ開始。同15年紀勢西線(国鉄紀勢本線)開通,紀伊有田駅を開設。明治42年の戸数229・人口1,337。世帯数・人口は大正9年277・1,254,昭和10年268・1,133,同25年342・1,496。同30年串本町の一部となり,村制時の3大字は同町の大字に継承。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7403187
最終更新日:2009-03-01




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