ケータイ辞書JLogosロゴ 井関(中世)


和歌山県>広川町

 鎌倉期から見える地名。在田【ありだ】郡のうち。地内には熊野九十九王子社の1つ井関王子が設けられた。「明月記」建仁元年10月10日条には後鳥羽院の熊野参詣について「次参井関王子,於此所雨漸休」とあり,一行は久米崎王子から井関王子に立ち寄って雨のためしばらく休息している。現在の広川町井関に王子址がある。なお,平安中期の「道命阿闍梨集」に「くまのへまいるに,ゐぜきの山こゆとて」として「ながれゆくなみだばかりをさきだてゝゐぜきの山をけふこゆるかな」と詠んでいる(県史古代1)。この「ゐぜきの山」は当地の南西方,在田郡と日高郡の境にある鹿ケ瀬山(現在の小城山)にあたるとする説もある(有田郡誌)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7403256
最終更新日:2009-03-01




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