市坪村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡海部郡のうち｡｢市ﾉ坪村｣とも見える(元禄郷帳など)｡和歌山藩領御蔵所｡加茂組に所属｡村高は,慶長検地高目録で408石余,ほかに小物成1石余,｢天保郷帳｣｢旧高旧領｣とも416石余｡なお宝暦3年の加茂組書上(小松原区有文書)によれば,本田畑高406石余･新田畑高4石余･開起田畑高5斗余,戸数112･人数499｡｢続風土記｣では家数102軒･人数448｡集落は市坪川沿い両岸に形成され,集落の東西は急峻な山となっているが開墾して蜜柑畑に使用｡神社は当村のほか大窪村･沓掛村の産土神山路王子社,ほかに小祠3社｡明治4年和歌山県に所属｡同6年では戸数115,男301･女270｡同22年加茂村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7403288
最終更新日:2009-03-01