ケータイ辞書JLogosロゴ 内原郷(古代)


和歌山県>御坊市

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」日高郡六郷の1つ。高山寺本は「内原」,伊勢本・東急本には「内厚」と記す。出雲国計会帳に見える天平5年9月6日付の符に「紀打原直忍熊」とある(正倉院文書/大日古編年1)。「続日本紀」天平宝字8年7月12日条に見える「本国氷高評人内原直牟羅」なる人は,当地の人であり,内原直は「新撰姓氏録」巻30未定雑姓,河内国に「狭山命之後也」とあるものである(県史古代1)。「名所図会」によると原谷村の里神社などの棟札に本願政所内原喜左衛門尉なる人がいること,内ノハタという地名があることなどをあげ,この辺りに当郷を比定しているが,当郷は現在の日高町荊木・萩原・原谷・高家【たいえ】・池田・志賀・小池といった町内西川および志賀川の流域一帯と思われる(地名辞書)。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7403495
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ