ケータイ辞書JLogosロゴ 大豆田(中世)


和歌山県>吉備町

 鎌倉期に見える地名。在田郡のうち。正応2年12月日の湯浅宗重跡本在京結番定文(崎山家文書/県史中世2)に「一番 田殿庄下方」に「加大豆田五ケ日定」と付記されており,田殿荘下方とともに湯浅氏の勢力下に置かれていたものと考えられる。なお「有田郡誌」によれば,吉備町田口の南にある有田【ありだ】川の深淵を岩崎の淵,一名大豆田の淵と称したことから,「大豆田は此淵の南に続ける一村なりしが,洪水の為に流亡して河原となりしに非るか」と述べている。上述の在田郡司解によれば,当地内に野田があり,梶原田の北の境が大河(有田川)となっているところから,現在の吉備町西部,上中島・野田付近に比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7403637
最終更新日:2009-03-01




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