ケータイ辞書JLogosロゴ 大山村(近世)


和歌山県>熊野川町

 江戸期〜明治22年の村名。牟婁【むろ】郡のうち。和歌山藩新宮領。大山組に所属。村高は,慶長検地高目録では130石余,ほかに小物成7石1斗余,「天保郷帳」164石余,「旧高旧領」159石余。明和〜寛政年間ごろの家数26軒,村高144石余で免6ツ2分(紀州新宮領分見聞記/続熊野の史料)。村内を熊野街道(中辺路【なかへち】)が通り,大雲取越えの登り口にあたる。東村と谷川を隔てて相対し,小名楠ノ窪は大雲取越えの街道中にあり旅舎10軒余,南に登った越前畑には茶店1軒,さらに奥の石倉に茶店2軒があった(続風土記)。神社は,明治初年に高倉社があった。寺院は曹洞宗洞雲山光仙寺。明治4年新宮県を経て和歌山県に所属。同6年には戸数36,男73・女64。同12年東牟婁郡に属し,同22年小口村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7403727
最終更新日:2009-03-01




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