ケータイ辞書JLogosロゴ 塩屋村(近代)


和歌山県>御坊市

 明治22年〜昭和29年の日高郡の自治体名。北塩屋浦・南塩屋浦が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。村役場は北塩屋に設置。明治24年には戸数521,男1,359・女1,322,学校2,大船8・小船136。同42年の戸数530・人口3,014。世帯数・人口は大正9年590・2,673,昭和10年640・2,956,同25年744・3,552。農漁業を中心とした地域で,農業では米・麦以外に,明治後期より養蚕業が発達,大正期に除虫菊栽培も盛んとなった。漁業は網漁業が中心。次第に工業生産額も増加し,工業用氷醋酸工場も設立された。昭和8年の片山製材所設立以後,多くの製材所が設立され,天田地区は日高地方製材業の中心地の1つとなった。また同10年,鐘紡製糸出張所を天田に設立,日高川沿岸地域の生繭を買い集めた。太平洋に臨む当村は古くから台風や高潮の被害を受けたが,ようやく昭和8年以降,防潮林造成と護岸工事が施工された。昭和29年御坊【ごぼう】市の一部となり,村制時の2大字は塩屋町を冠称して同市の大字に継承。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7404736
最終更新日:2009-03-01




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