ケータイ辞書JLogosロゴ 庄村(近世)


和歌山県>吉備町

 江戸期〜明治22年の村名。有田郡のうち。荘村とも書く。和歌山藩領御蔵所。石垣組に所属。村高は,慶長検地高目録では348石余,ほかに小物成1石2斗余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに522石余。なお「元禄郷帳」には「庄村新田御霊野村」とあり,「天保郷帳」には「古者庄村御霊野村弐ケ村」とある。当村新田の御霊野分の高は71石余であった(南紀徳川史10)。「続風土記」によれば,田畑高522石余,家数108軒・人数459。沖積地は吉備井により,洪積台地は池水により稲作が行われた。黒土という土質の地では肉桂栽培が盛んであった(名所図会)。文政6年は旱魃の害が甚大で,各所で騒動がもちあがりつつあったため,その取鎮めに出張した代官一行が6月下旬に止宿したという(有田郡大乱実録/県史近世3)。産土神は御霊八所宮。同社は当村および徳田村・吉原村・垣倉村4か村の産土神で,祀神八座,古義真言宗の神宮寺を有する(続風土記)。寺院は浄土宗鎮西派正覚寺・浄土真宗西光寺。明治4年和歌山県に所属。同6年には戸数204,男496・女480。同22年御霊村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7404940
最終更新日:2009-03-01




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