ケータイ辞書JLogosロゴ 網代(中世)


鳥取県>岩美町

 鎌倉期から見える地名。因幡【いなば】国巨濃【この】郡岩井荘のうち。阿代とも書く。応長元年11月2日時信寄進状(旧巨濃郡観音承仕僧文書/県史2)に「因幡国岩井郡網代寺免田事」と,寺名をもって見えるのが初見。網代寺は網代の地にあったところからその名が付けられたものと推定される。網代寺はその後廃寺となったが,正平15年11月日の銘をもつ鐘が明治初年に現在の網代小学校の校庭付近の畑地から出土したといわれ,同寺の所在もほぼこのあたりであったと推定されている。この梵鐘には,「因州巨野郡岩井庄阿代寺鐘事 右為意趣者,天長地久御願円満国土泰平庄内安穏,殊寺中繁昌故也」との銘が刻まれており,網代寺が岩井荘内における信仰の一拠点をなしていたことが知られる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7407190
最終更新日:2009-03-01




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