ケータイ辞書JLogosロゴ 荒金村(近世)


鳥取県>岩美町

 江戸期〜明治22年の村名。因幡【いなば】国岩井郡のうち。鳥取藩領。村高は,拝領高276石余,「元禄郷村帳」324石余,「天保郷帳」379石余(うち新田高103石余),「元治郷村帳」399石余,「旧高旧領」401石余。元禄の本免は4.4,「元治郷村帳」の物成は134石余。戸数は,「因幡志」30余,安政5年49,「文久3年組合帳」48。年貢不足による追放人は,正徳5年11人(因伯御追放人帳)。氏神は弁財天と院内村にある熊野権現,観音・地蔵をそれぞれ本尊とする辻堂,特産物は薪・石塩(因幡志)。天明3年9月,渡世難儀のため炭釜を1つ焼く許可を求める願書を提出,御山奉行西山左分次による検分ののち,運上銀毎年銀7匁上納で許可されている(県史9)。慶応4年5月の大水で,1町4反余が被害をうけた(村上文書)。地内には幕末から明治初年藩絵師として活躍した小畑稲升の墓がある。明治初年の調査では,寺子屋の習字師は小畑養(藩史)。明治4年鳥取県,同9年島根県,同14年再び鳥取県に所属。明治12年の戸数は59・人口287(男147・女140),物産は米・麦・粟,牛47(共武政表)。同22年新宮村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7407231
最終更新日:2009-03-01




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