ケータイ辞書JLogosロゴ 大野村(近世)


鳥取県>若桜町

 江戸期〜明治22年の村名。八東郡のうち。鳥取藩領。村高は,拝領高138石余,「元禄郷村帳」138石余,「天保郷帳」147石余(うち新田高8石余),「元治郷村帳」160石余,「旧高旧領」169石余。元禄の本免は6.0,「元治郷村帳」の物成は78石余。戸数は,「因幡志」25,「文久3年組合帳」28。「因幡志」によれば,枝村は橋詰・本立・寺前・朽本があり,西接する中原村へは6町余,村内を播磨国へ至る戸倉越が通じる。また,橋詰に観音を本尊とする辻堂があり,氏神は竜王大明神・白山権現,寺院に薬師堂がある。同堂の本尊は慶長年間に浪士山本四郎太夫が当村の寺跡から掘り出した金仏で,享保年間に若桜【わかさ】村の竜徳寺の和尚渓水が堂を再興し安置したという。この薬師の出現で,当村に蔓延した「かがし病」は絶えたといわれる。カガミ屋敷という地名が残るという。氏神は明治元年に合祀され,大野社となり,同6年大野神社と改称。明治4年鳥取県,同9年島根県,同14年再び鳥取県に所属。同16年大炊【おおい】村ほか16か村連合戸長役場に所属。同18年現在の国道29号にあたる地内の道路が整備された。同22年池田村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7407649
最終更新日:2009-03-01




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