ケータイ辞書JLogosロゴ 飯野荘(中世)


島根県>加茂町

鎌倉期にみえる荘園名出雲国大原郡のうちか貞永元年8月19日「関東下知状」(賀茂別雷神社文書/鎌遺4362)に大原郡福田荘・猪布荘などと並んでみえるこの文書は,賀茂社領福田荘に対して地頭職の権利を主張する伊北又太郎時胤の知行を停止するよう命じたものであるが,このなかで時胤が猪布・飯野両荘の下文をよりどころとして福田荘に乱入したことが記されている当荘に関しては他に関係文書がないためその具体的な内容を知ることはできないが,文永8年11月の「関東御教書」(千家文書/鎌遺10922)によると,伊北又太郎は大原郡日伊郷と福武村(ともに現在の木次町)の地頭でもあったことが知られる飯野荘の所在についても明らかでないが,福田荘・猪布荘がともに現在の加茂町のうちにあり,かつ飯野荘が福田荘に隣接していたと推定されるところからすると,現在の加茂町のうちないしはその周辺と考えてよいのではないだろうか
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7410619
最終更新日:2009-03-01




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