ケータイ辞書JLogosロゴ 井田村(中世)


島根県>温泉津町

 室町期からみえる村名。飯田村ともいう。石見国邇摩【にま】郡大家荘西郷のうち。水田は都治川沿いに棚田状に開ける。島根県立図書館架蔵「御神本三隅氏系図」に,福屋兼仲の子兼保が井田を名のったとみえ,福屋氏の所領であったらしいが,明らかでない。応永32年6月2日付「大内盛見知行宛行状」(防長寺社添文/萩閥4)に「石見国邇摩郡井田村」とみえるのが明確な初見。弘治2年4月30日には小笠原長雄が,邑智【おおち】郡川本町三原の武明八幡宮に,「大家飯田木下名之内壱貫文之地」を寄進し(小笠原長雄寄進状,武明八幡宮文書/旧県史8),永禄9年2月7日小早川隆景が同じく木下名1貫を再寄進している(小早川隆景寄進状/同前)。のち井田70貫は吉川経安に給与されたが,正式の安堵がないので,愁訴するよう経家に置文している(天正2年4月5日付吉川経安置文写,吉川家文書/大日古9)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7410686
最終更新日:2009-03-01




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