ケータイ辞書JLogosロゴ 加茂村(近世)


島根県>加茂町

 江戸期〜明治8年の村名。出雲国大原郡のうち。江戸期は松江藩領。村高は,寛文4年821石余,「大数録」では780石,「天保郷帳」では833石余。人口は明和6年876。加茂中村とも称した。寛政2年「加茂村廻田輪之内作道願演説書」「文政二年卯十月唐船番郷夫割付帳」には「五十二人加茂村」,文化6年「大原郡加茂宇治神原延野大竹五ケ村」では「加茂村」とみえ,「天保郷帳」では「加茂中村」と記すなど,両方用いられていた。加茂町分と中村分については,寛政6年の「大原郡中西割人別帳」で「加茂村」と記しているので,寛政年間には町分の存在は不明。天保7年「輪切差出帳」は,加茂村の項に,町分と中村分をわけて記録している。文化年間加茂中村分約70戸・町分約270戸,人口約1,500人。文化年間の加茂木綿市の開設によって,連担地は急激に人口が増え,加茂町の名がつけられたものと推定される。明治4年島根県に所属。同年の戸数377・人口1,514。同8年村名を加茂中村と改称。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7411577
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ