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角川日本地名大辞典(旧地名編)>島根県>横田町

五反田村(近世): 江戸期～明治８年の村名出雲国仁多【にた】郡のうち江戸期は松江藩領慶安元年検地帳によると，田畑22町余・村高266石余，百姓35寛文10年の検地帳では田畑22町余...

［最終更新日:2009-03-01／JLogosid:7411997］
関連項目：赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世)

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角川日本地名大辞典(旧地名編)>神奈川県>川崎市

五反田村(近世)

江戸期～明治８年の村名武蔵国橘樹【たちばな】郡のうち多摩丘陵北部，五反田川と平瀬川に挟まれて位置する地名の由来について，「川崎地名考」では「五反田とは一戸ごとに五反歩ずつ分配して開いた土地の意味である」とするが，詳細は不明元禄３年上菅生【かみすがお】村から分村して成立（新編武蔵）寛永年間旗本本多氏・市岡氏の相給，元禄10年・幕末ともに幕府領村高は，「田園簿」では「上菅生村　五反田共」と見え1,154石余うち田913石余・畑240石余，「元禄郷帳」571石余，「天保郷帳」588石余ほかに五反田村新田として37石余，「旧高旧領」では630石余検地は元禄３年享保10年の村明細帳（井田家文書／県史資７）によると，村高585石余，反別は田46町１反・畑58町８反，石盛は上田11・上畑９，ほかに見取畑１町余，家数147軒うち百姓138，人数812，馬68，年貢米は宿河原村河岸から船積みし，多摩川を下り江戸へ回送した「新編武蔵」によれば，江戸から７里，東西凡１里・南北10町，家数112軒，所々に棚田もあるが田は少なく畑が多く，林91町５反余・秣場10町６反余，用水は谷川・大丸用水を用い，ほかに溜井２（籠場池・庄左衛門池），懸渡井があり，水車も３か所にある鎮守は杉山社のほか，字長沢の鎮守として諏訪社・神明社，寺院は真言宗観音寺・曹洞宗清水山盛源寺がある五反田川に沿って村内を津久井往還が貫通助郷は宝永２年より甲州街道布田五宿（現東京都調布市）へ出役宝暦５年の玉川用水組合結成に名を連ねているが，幕末に同組合を脱している農間余業として菅生ざると黒川炭を生産し，商品として江戸および布田五宿へ運ばれたなお村内の炭の仲買問屋として，忠左衛門・富太郎および万屋半右衛門の名が，相模原市の中里家文書中の天保11年炭売あげ帳に見えている（川崎市史）また多摩川沿岸の和唐紙生産の高まりにともない，村内にも玉泉堂と称する和唐紙屋が登場さらに幕末には干菓子造り２軒があった明治元年神奈川府を経て神奈川県に所属同８年生田村の一部となる