ケータイ辞書JLogosロゴ 伊福郷(古代)


岡山県>岡山市

 平安期に見える郷名。「和名抄」備前国御野郡六郷の1つ。高山寺本に「以布久」,東急本に「伊布久」の訓が付される。郷名の由来については,古代部民の1つ伊福部の居住にちなむ。伊福部の職掌については,冶金・調理・笛吹・名代などの諸説がある。郷域については,岡山平野を南北に貫流する旭川の西岸,岡山市街地の西北に伊福町の地名があり,この一帯に比定される。郷域は一部京山など丘陵を含むが,大部分は旭川の沖積平野で,条里地割が現存する。なお,「延喜式」神名帳の備前国御野郡八座のうちに「尾針神社」が見え,岡山市京山2丁目に鎮座する。伊福部宿禰は尾張連と同祖で,火明命を共通の祖としている(姓氏録左京神別下)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7414740
最終更新日:2009-03-01




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