ケータイ辞書JLogosロゴ 邑久浦(古代)


岡山県>牛窓町

 奈良期に見える地名。備前国邑久郡のうち。天平15年,備前国の「邑久郡新羅邑久浦」に大魚52隻が漂着,長さは1丈2尺から2丈3尺に及び,皮は紙のように薄く,眼は米粒に似て,声は鹿の鳴くようで,古老もいまだかつて聞いたことがないと報告されている(続日本紀天平15年5月丙寅条)。比定地については,牛窓半島北側に新羅の遺称地と考えられる師楽(現牛窓町牛窓)の地名が残り,牛窓町長浜には奥浦の地名が存在することから,錦海湾岸と推定されている。湾岸一帯からは製塩土器が出土し,特に古墳時代の師楽式土器は有名である。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7415270
最終更新日:2009-03-01




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