ケータイ辞書JLogosロゴ 首部村(近世)


岡山県>岡山市

 江戸期〜明治22年の村名。津高郡のうち。宇喜多氏,小早川氏の支配を経て,慶長8年から岡山藩領。村高は,「領分郷村高辻帳」「備陽記」「天保郷帳」「旧高旧領」ともに217石余。「備陽記」によれば,岡山万町口まで道程里30町,反別13町余,家数32・人数168,池1。古くから吉備津彦神社とつながりの深い村で,慶長2年5月18日の神主大守隆久宛宇喜多秀家代官所目録(本社文書/吉備津彦神社史料)には明知行の1つに「一,百五拾石 同(備前)津高郡首」が見え,また同9年12月5日の神主神子衆連署置文(同前)では,出入裁定において「惣ミ子座之さう領しきの義ハ,何にても如前々,首へより諸事才はん可有候」とある。さらに同年3月11日大守隆久・神七郎連署神事社役等申渡状案(大守家文書/吉備津彦神社史料)では,地さい大夫役・幣榊問答大夫役など首部村の勤める神事社役が記されている。明治4年岡山県に所属。同22年平津村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7416472
最終更新日:2009-03-01




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