ケータイ辞書JLogosロゴ 郡(中世)


岡山県>岡山市

 室町期から見える地名。備前国児島郡のうち。灯心文庫本「兵庫北関入船納帳」文安2年6月20日条に,「郡 銕拾貫文 百四十五文〈同日〉三郎二郎 正津」とあるのが初見で,このほか,8月24日にも当地の船が兵庫北関に入港している。積荷は主として,銕(鉄)・米などである。なお康永元年6月28日の年紀を有する備前国一宮社法(吉備津彦神社文書)には「一,児島之内……郡リノ宮」が見える。下って宇喜多直家の死を機会に,毛利勢が備前国へ攻めこんだ天正9年と推定される2月15日の穂田元清書状写(萩藩閥閲録)によれば,児島に上陸した穂田元清が,湯浅将宗に対して,八浜とともに当地の警固を怠りなくするように命じている。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7416500
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ