ケータイ辞書JLogosロゴ 杉谷村(近世)


岡山県>加茂川町

 江戸期〜明治22年の村名。備前国津高郡のうち。宇喜多氏,小早川氏の支配を経て,慶長8年から岡山藩領。村高は,「領分郷村高辻帳」「備陽記」ともに173石余,「天保郷帳」238石余,「旧高旧領」237石余。反別と家数・人数は,「備陽記」で22町9反余,56軒・234人。寛文6年藩主池田光政による寺院淘汰では,円城村の天台宗円城寺末杉谷山千光寺中之坊・桜本坊が廃寺となっている(撮要録)。神社は「吉備温故秘録」に高野大明神が記される。北方,美作国との国境に擂鉢免の乢がある。作州の役人が当村で借りた擂鉢を砕いたために,その代償として,峠を越えた美作国上山村内10歩ほどの土地を備前国側に免税耕作させたことから,この名がついたといわれる(備陽国誌)。なお天保12年寺子屋の教科書として書かれた加茂郷往来に,当村の産物として蒟蒻とある。明治4年岡山県に所属。同22年江与味村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7417324
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ