ケータイ辞書JLogosロゴ 福輪寺村(中世)


岡山県>岡山市

鎌倉期に見える村名備前国御野郡のうち「平家物語」巻8妹尾最後(古典大系)によれば,治承5年10月,平氏の家人瀬尾兼康が「ふくりうしなわて」「ささかさこ」に源義仲と戦い,敗れている「源平盛衰記」第33に「福輪寺」と見える元徳2年閏6月日尼阿一代覚恵重訴状(中世の東国8号)および同年8月4日の氏名未詳問状(飯野八幡宮文書)によれば「則安名内福輪寺村地頭尼阿一代覚恵」は,伊賀盛光の家人らが悪党行為を働いたとして,六波羅に訴えを起こしている伊賀氏は則安名惣領地頭であり,尼阿一は松田氏の一族であることから,この相論の背景には備前の有力御家人であった伊賀氏と松田氏の抗争があったものと推定されるなお福輪寺は現在の妙善寺であり,福輪寺村は現在の津島本町付近と推定される
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7419322
最終更新日:2009-03-01




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