ケータイ辞書JLogosロゴ 船穂郷(中世)


岡山県>船穂町

 南北朝期〜室町期に見える郷名。浅口郡のうち。船尾郷とも書いた。暦応4年8月7日の摂津親秀譲状(美吉文書)に,惣領能直分として「備中国船尾郷」と見え,当郷が親秀の子能直に譲られている。灯心文庫本「兵庫北関入船納帳」によると,文安2年卯月9日,12月2日などに,問丸豊後屋の「丹穂」船籍の船が兵庫北関に入港しており,その船が,赤米・マメ・米・備後(塩)・赤イワシなどを積載していたことが知られている。この「丹穂」については,のちの実績から安芸国仁保島(広島市仁保)に比定する説が有力であるが,「丹穂」を「舟穂」と読み,当地に比定する説もある。応永元年の記録を文禄5年に書写したという吉備津宮惣解文(吉備津神社文書/県古文書集2)には,浅口郡8郷の1つとして「船穂郷干魚五百喉 加茂有枝」と見える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7419396
最終更新日:2009-03-01




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