ケータイ辞書JLogosロゴ 有浦(古代)


広島県>宮島町

 平安期に見える地名。安芸国佐伯郡のうち。安元2年10月11日の伊都岐島千僧供養日記によると,平家一門が厳島参詣をしたとき,参詣人を乗せた船は,有浦の宮崎から西崎に至るまで充満したという(浅野忠允氏旧蔵厳島文書)。治承4年高倉上皇は厳島参詣を果たしたが,「宮じまのありのうらに,神ぱうをととのへたてて御拝あり」(高倉院厳島御幸記)とか,その還御にあたって風が激しかったので,舟を漕ぎ戻して厳島のうちの「ありの浦」にとどまったという(平家物語)。平安期から当地は,厳島参詣人の上下船する地として,あるいは停泊地として重要な地であったと考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7420603
最終更新日:2009-03-01




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