ケータイ辞書JLogosロゴ 厳島(中世)


広島県>宮島町

 鎌倉期から見える地名。安芸国佐西郡のうち。中世に入っても,伊都岐島と記されるが,徐々に厳島と記される事例が多くなり,また別称として宮島とも称される。地名としての厳島は中世を通じ頻出する。鎌倉幕府は厳島神社神主職を佐伯氏から没収して周防前司藤原親実に与え,以後神主職は天文10年まで親実の子孫が世襲し,当地を支配した。天文10年以降は大名権力により支配され,はじめ大内氏,弘治元年の厳島合戦で毛利元就が陶晴賢を破ってのちは毛利氏の支配下におかれた。また,戦国期には当地にも社家・供僧・町人の集住する町場が形成されていた。この町場は江戸期には東町・西町の2か町に分かれ,東町は大町・岡町・幸町・脇町・中間町・中之町・魚店町・北之町・後町・西蓮町・西蓮奥町・新町・存光寺町・浜之町・小浦,西町は南町・滝町・中江町・久保町・中西町・大西町・神馬屋町からなっていた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7420720
最終更新日:2009-03-01




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