ケータイ辞書JLogosロゴ 歌島郷(古代)


広島県>向島町

 平安期に見える郷名。「和名抄」備後国御調【みつぎ】郡七郷の1つ。高山寺本の訓は「宇多乃之末」,東急本は「宇多乃之万」。現在の向島が郷域であったと考えられる。島の東部に「歌」と称する港があり,この付近がかつての郷の中心地と推測できる。鎌倉期に至るまで,内海交通の要衝の1つであった。源俊頼が大治3年頃編んだ自撰家集「散木奇歌集」に,彼が当島に立寄った時に作った歌1首を載せており,その詞書に「歌の島といふ所にて女のうたをうたひてものこひけるに,明恵阿闍梨の船に経よむをとのしけるを聞てよめる」と記されている。当地には白拍子や遊女らも多く住んでいたのであろう。また歌の近くの古江浜から古墳時代前期の製塩土器が出ており,古くからこの地で製塩が盛んであったことが窺える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7420863
最終更新日:2009-03-01




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