ケータイ辞書JLogosロゴ 柿浦村(近世)


広島県>大柿町

 江戸期〜明治22年の村名。安芸国佐伯郡のうち。広島藩領。能美島東が分村して成立。村高は,正徳2年所務役人頭庄屋郡邑受方記や「芸藩通志」ともに198石余,「旧高旧領」200石余。「芸藩通志」によれば,畝数28町余,戸数178・人数1,087,牛51,舟23。耕作のほか舟運・諸稼ぎの者あり。神社は柿浦北迫に大将軍神社(荒神社),祭日は旧暦4月29日・10月17日,中郷の金刀比羅神社の祭神は上筒男大神・中筒男大神・底筒男大神,祭日は旧暦4月29日・旧暦10月17日,同じく竈神社は祭神が火彦大神,祭日は旧暦4月29日・旧暦10月17日,常道の胡子神社は祭神が八重事代大神,祭日は旧暦10月20日,同じく常道の厳島神社は祭神が市杵島姫命,祭日は旧暦6月17日。阿弥陀堂がある。農民の住居は,もと山麓にあり,海賊の襲撃に対し展望のきくところにつくられていたが,江戸中期頃から徐々に交通の便利な海岸近くに建てられるようになった。明治4年広島県に所属。同8年長坂仙齢・木村柳次らにより寺子屋が開かれ,同13年には柿浦小学校を創設。同20年の戸数は433,人口2,341。同22年大柿村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7421276
最終更新日:2009-03-01




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