ケータイ辞書JLogosロゴ 亀頸(古代)


広島県>倉橋町

平安期から見える地名安芸国安南郡のうち倉橋島東端大迫からさらに東に突出した陸繋島現在も亀ケ首と呼ぶ大治3年頃成立したとされる源俊頼の家集「散木奇歌集」に「亀のくひといへる所をいてゝまかるとてよめる たつのゐる亀のくひよりこきいてゝ心ほそくも眺めつる哉」の一首が載っており,潮待ちの寄港地として利用されていたことがうかがえる鎌倉後期の幕府の海賊禁圧政策強化の一環として,元応2年,沿海諸国に警固役所を置き,使節の指揮下に地頭御家人・本所一円地住人を結番させて警固にあたらせる恒常的警固体制をとることになり,安芸国では亀頸が警固役所とされた同年8月17日の六波羅御教書写には,「海上警固事,自今年所結番也,安芸国亀頸警固人注文九月分并事書遣之,任彼状,塩谷左衛門入道相共厳密可致警固,且及緩怠者可有其咎,且召捕賊徒者,可注申交名於関東,可存知其旨之由,普可被相触也,仍執達如件」と見える(譜録)当地は,山頂に登ると,安芸灘から四国山脈,芸予諸島,防予諸島を一望のもとにおさめることができ,警固役所に最適の地といえるなお,近くに「船隠」という地名がある
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7421491
最終更新日:2009-03-01




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