ケータイ辞書JLogosロゴ 清武(中世)


広島県>豊栄町

 室町期から見える地名。安芸国豊田郡のうち。寛正2年10月の小早川家中使節役銭支配状では,小早川平の山口下向費に清武は7貫500文負担しており,室町期と推定される年月日未詳の小早川氏一族知行分注文では清武を225貫文の地としている(小早川家文書)。伊勢御師村山氏の村山家檀那帳には,享禄5年分に田坂神左衛門の名が見える。天正14年2月5日の乃美元興・隆興連署願書では,安宿【あすか】・清武の2村を知行するにおいては,1村から10俵ずつの神田を伊勢神宮に寄進すると誓っている(贈村山家返章)。当時は乃美氏の支配下にあった。「芸藩通志」によれば,廃寺に法恩寺・法善寺があり,前者は砂走城主乃美元興の祈願所,後者は後堀城主国広八郎の祈願所とする。畝山神社は,もと清武・安宿・乃美・鍛冶屋・別府【べふ】の惣社と伝え,永享4年清武美濃守,永禄9年乃美隆興再建と伝える。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7421669
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ