ケータイ辞書JLogosロゴ 呉町(近世)


広島県>呉市

 江戸期〜明治4年の町名。安芸国安芸郡のうち。広島藩領。貞享3年宮原村より町方呉町が分離,町庄屋・組頭が置かれた。町域は古町・市町・上町・中築地・下町・脇小路・千足からなっていた。「国郡志書出帳」によると,戸数292,蔵・納屋63,人数1,502(男777・女725),牛3,船113。また職業別人数は家族も含めて漁師576・浮過漁師542・百姓276,「呉町弐歩方商人,八歩方漁師ニ而漁師業一途ニ御座候」という記述も見られる。呉町は,米穀・綿・木綿網・扱苧・干鰯・荒物・小間物などを取引きする地方的市場であり,文化年間以前の一時期には毎月市が立っていた。享保年間の干鰯入札払の市日には人形まわしや芝居などの興行もにぎやかに催された。正月11日には上市と下市に分かれ,それぞれ7〜8間の左義長をたてて,神官を招いて祭事を執行する。また同夜より13日の夜までは,前年の古綱をだして子供たちによる綱引きがなされる。さらに14日夕方から15日暁にかけて,およそ1尺7・8寸の新調した大綱2本を,大太鼓を合図に老若男女が「あいやおの」の声をあげ力のかぎり綱をひきあったという。呉町と宮原村との間で多年にわたって争いが続いたが,明治4年広島県に所属。同年再び宮原村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7421805
最終更新日:2009-03-01




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