ケータイ辞書JLogosロゴ 土堂(中世)


広島県>尾道市

 室町期から見える地名。備後国御調【みつぎ】郡のうち。尾道浦の一部をなす。永享11年〜文安4年の備後国大田荘年貢引付(高野山文書)に「一,一通五十石ノ送状 土堂トモ(鞆)ノ太郎衛門ノ船ミヤ丸ニ上ル,永享十一年九月廿九日トアリ」「一,一通五十石ノ送状 土堂祐宗ノ船住吉丸ニ上ル,同十一年九月廿九日ト在」などと見え,当地に籍を置く船が高野山領大田荘の年貢を堺港(大阪府)まで運んでいる。この引付によれば当地に船籍を置く船は8隻,このうち鞆の太郎衛門や祐宗の船は年貢米・大豆を10回以上も運んでいる。当地は隣接する御別崎と並んで港湾都市尾道の中枢として栄えた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7422714
最終更新日:2009-03-01




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