ケータイ辞書JLogosロゴ 羽倉(中世)


広島県>久井町

 戦国期に見える地名。備後国御調【みつぎ】郡のうち。天正9年12月12日の村山家檀那帳に「羽倉」と見える(山口県文書館所蔵文書)。地内に大隅石見守元村以下の一族や野々村長門守常高・末近丹後守泰放らの居所のあったことが知られ,感応寺・林土庵の寺名も見える。なお,慶長3年8月15日付の御調郡杭稲荷社御祭御頭注文写(山科文書)には多くの御当名が記されるが,そのうち領家分の乗時・実光・重宗・貞清・光信・森光・森広・近末・末近・貞友・光正・有末・是兼・末光の14名が当地内の御当名と推定される。このことから,当地はかつて杭荘に属し,下地中分で領家方となっていたことが知られる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7423261
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ