ケータイ辞書JLogosロゴ 南方村(中世)


広島県>千代田町

 南北朝期〜戦国期に見える村名。安芸国山県郡のうち。「予章記」応安元年4月26日条に「二神,南方,呉ヨリ参ス」と見える(大日料6-29)。文明3年11月25日の足利義政御判御教書案に「安芸国山県郡内寺原郷……同南方村〈南方出羽守跡〉等」と見え,当村が吉川元経に勲功之賞として宛行われている(吉川家文書)。「吉川家譜」経基の項にも同様の記事が見えることから,元経は経基のことであろう。同10年6月10日の御所修理料段銭請取状に「合参貫文者……右,為安芸国寺原郷〈南北〉三方公田三町」と見えることから,当村は寺原郷に属していたものと思われる(同前)。毛利隆元自筆覚書には,天文19年10月20日夜の「南方らうせきニ付而源右申候事」と見える(毛利家文書)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7423893
最終更新日:2009-03-01




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