ケータイ辞書JLogosロゴ 鹿野(中世)


山口県>鹿野町

 鎌倉期から見える地名。周防【すおう】国都濃【つの】郡のうち。弘長2年7月に書かれた二所大明神縁起(寺社由来1)に「山陽路防州都濃郡嘉野郷」「嘉野地……巽方ニ邑有宮殿ニ出入中門者歟,神語ニ依テ此所ヲ垂門村ト云ヘリ」とある。また,地名のいわれは,二所大明神が「呼於垂吾彼地民ヲ守ラント宣フ」たからであると記す。享徳4年3月鋳造の漢陽寺鐘銘(県風土誌)に「鹿野」と見え,伊勢神宮御師の手控えである「中国九州御祓賦帳」(県史料中世上)享禄5年分に「かのゝ牛見神衛門殿」,天正14年分に「加野」の分として下瀬式部丞殿・吉賀掃部助殿の名が記されている。天文14年,周防山代の惣鎮守正一位八幡宮を再建した大内義隆はその材木を玖珂【くが】郡広瀬の木谷山とともに都濃郡の鹿野山から求めた(寺社由来1)。下って慶長13年9月の銘をもつ式内二所神社棟札(同前)に「都濃郡富田保賀野郷」とある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7425051
最終更新日:2009-03-01




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