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山口県>山口市

 戦国期に見える地名。周防【すおう】国吉敷【よしき】郡のうち。「大内義隆記」(群書21)によれば,大内義隆は「滝ノ法泉寺ニテ弥生七日」に遊び「ワスレスハ又モ来リテモロコシノヨシヤ吉野ノ花ノナゴリヲ」との歌を詠んだという。時は天文15年の春のことと思われる。天文20年8月,陶晴賢の乱に大内義隆は当地法泉寺に逃れたが法泉寺も1日で陥ち,義隆は後方の山を越えて落ちた(同前)。その後,弘治2年3月内藤隆世と杉重輔の争いで山口市街は多く類焼したが,この時のことを記した「八代日記」に「大内ノ山口放火,大内殿ハタキノ宝泉寺へ御座元ナリ候」とある。この大内殿とは大内義長のことである。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7425766
最終更新日:2009-03-01




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