ケータイ辞書JLogosロゴ 井上郷(古代)


香川県>三木町

 平安期に見える郷名。「和名抄」三木郡八郷の1つ。流布刊本の訓は井乃倍。郷域は木田郡三木町平井地区の東半分,すなわち大字井上・鹿伏【ししぶせ】・平木にわたるか。井上字高野の天野神社は平木・鹿伏を合わせた井上郷の氏神で,紀州高野山の鎮守神天野神社の分霊を勧請したものと推定される(三木町史)。また,井上には藤原宮式古瓦の出土する始覚寺跡があり,池辺郷と一体となって古代三木郡の中心をなしたであろう。始覚寺は中世末天正年間に兵火で焼失したが,本尊(平安期の作か)は焼失を免れた。また,志度へ抜ける峠を峰堂峠というが,これはもと無念堂峠と呼ばれ,弘法大師(空海)が無念無想で通ったからだという伝説がある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7429076
最終更新日:2009-03-01




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