ケータイ辞書JLogosロゴ 氏部郷(古代)


香川県>坂出市

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」阿野【あや】郡九郷の1つ。高山寺本の訓は宇知倍,伊勢本・東急本は宇治部。平城宮出土木簡(平城宮木簡概報10-7)に「宇治卩里宇治卩阿弥俵⊏」とあるのが初見。霊亀元年の地名表記の好字統一に伴い,以後もっぱら氏部の字で表記されるようになったと考えられる。氏部郷は,現在の坂出【さかいで】市加茂町氏部が遺称地であり,讃岐国諸郷中最も狭小の郷であったらしいことから,当時における人口密度の高さが推定される。国府の北方に近接した土地でもあり,条里遺制がよく残っている。「地名辞書」に,氏部郷は「名儀,鴨の氏部なり」とあるのは誤りで,当郷名は6世紀以後,応神天皇の御子菟道稚郎子の名を冠して形成された子代として,この地に宇治部が配置されたことに由来するものである。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7429117
最終更新日:2009-03-01




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