ケータイ辞書JLogosロゴ 乃生浦(中世)


香川県>坂出市

 鎌倉期から見える地名。阿野【あや】郡松山郷のうち。嘉元4年6月12日付昭慶門院御領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に讃岐国国衙領の1つとして「乃生浦〈行長朝臣〉」と見えるのが史料上の初見である。後宇多院から異母妹の憙子内親王(昭慶門院)に譲渡された乃生浦は,当時,院の近臣藤原行長によって知行されていた。乃生浦の田地は江戸期の開発による砂古田が中心で,したがって,当時の年貢は魚介類が主たるものと思われる。その後,乃生浦の名は史料上に見えず,慶長17年正月日付生駒正俊代官所預ケ状(生駒家宝簡集/新編香川叢書)に讃岐生駒藩主正俊が家老尾池玄蕃に預けた代官所の1所として「一 弐百八石壱斗 乃生村」と見える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7430156
最終更新日:2009-03-01




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