ケータイ辞書JLogosロゴ 横井村(近世)


香川県>香南町

 江戸期〜明治23年の村名。香川郡東のうち。由佐郷に属す。はじめ生駒氏領,寛永19年からは高松藩領。村高は,「寛永17年生駒氏惣高覚帳」369石余,「貞享元年高辻帳」278石余,「天保郷帳」431石余,「旧高旧領」451石余。儒者である中山城山は宝暦13年当村生まれ。荻生徂徠の流れをくむ藤川東園に古文辞学を学んだ城山は諸学に精通し,著書である「全讃史」は全12巻に及ぶ大作で,梶原藍渠の「讃岐国名勝図会」とならぶ。天保8年45歳で没するまでに「論語徴考」「城山見聞録」など47部125冊の著作があるといわれている(讃岐人物風景)。往古から米作中心の純農村地帯であるが,地形上灌漑用水が不足がちとなり,村内には溜池が多く,また隣村の溜池からも水が引かれた。明治4年高松県,同年香川県,同6年名東【みようとう】県,同8年再び香川県,同9年愛媛県,同21年三たび香川県に所属。明治8年の戸数101・人口506,反別44町余(梶山家文書)。同12年横井小学校が開校,同20年池内簡易小学校と改称。同23年池西村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7430584
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ