ケータイ辞書JLogosロゴ 池内(中世)


愛媛県>西条市

鎌倉末期から見える地名新居郡のうち現在地比定は明確ではないが,応永12年12月25日の元棟等寄進状(保国寺文書/編年史3)に「池内東宮田」と見え,加茂川上流に東宮・下津池・中之池などの地名があること,さらに江戸期の天保年間成立の「西条誌」藤野石山村の条に,下津池,中之池に関連して「昔は此処渾然と囲み塞がりて上より流れくる水を止め,留りて池をなす」とあることから,加茂川上流の地名と考えられるまた他方,現西条市大字飯岡に池の内の地名があり,一考を要する地名は上記「西条誌」記載のような池状を呈する地形に由来すると考えられる鎌倉末期のものと推定される年未詳1月21日の沙門心恵書状に「伊予国新居西条庄八箇村……得重村 付山池内 ……為覚園寺領本家役以下可令勤仕」とあり,西条荘のうち,覚園寺領4か村の1村,得重村に付属している山の名称であることがわかるその後,前掲応永12年12月25日の寄進状に「永奉寄進伊与国西条庄保国寺三嶋并池内東宮田事」とあり,室町期には保国寺領となったことが知られる
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7430798
最終更新日:2009-03-01




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