ケータイ辞書JLogosロゴ 板道間郷(中世)


愛媛県>宇和島市

室町期に見える郷名宇和郡のうち現在の宇和島市街北部に比定される宇和荘内の1郷応永29年10月の「妙徳寺大般若経奥書」(編年史3)に「於板道間郷無量禅寺宗益書」と見える「板嶋郷」と記されるようになるのは,天正年間以降近世初頭か当郷の呼称につき,立間【たちま】に接頭語の「イ」が付加し,「イタジマ」になったとする説がある(南宇和郡史)また「予章記」に見える河野氏祖小千【おち】御子の6代裔孫伊但馬によるとする説(宇和旧記)があるが,それは付合にすぎないと思われる来村殿西園寺公広(のち松葉西園氏を嗣ぐ)の一族に宣久がおり,彼は当郷内の丸串城に拠り,板嶋殿と称されたという天正4年6〜7月,宣久は伊勢参宮を遂げており,そのときの紀行文が残っている(宇和旧記)
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7430851
最終更新日:2009-03-01




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