熊田村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡風早郡のうち｡松山藩領｡村高は｢慶安郷村数帳｣では116石余,うち田88石余･畑27石余,｢元禄村浦記｣｢天保郷帳｣ともに116石余,｢旧高旧領｣120石余｡安永5年の｢懐中万手鑑｣によれば本田17町余･本畑14町余,上納苫252帖,御林8か所,池2か所｡寺院は浄土真宗正賢寺で本多正賢によって延宝3年建立｡松山藩領風早嶋唯一の真宗寺院で,門徒は畑里【はたり】･饒【によう】･吉木･神浦【こうのうら】･宮野･長師【ながし】にも分布,同手鑑に｢享保三戌十月四日御免仰付,本尊阿弥陀仏壱尺八寸立像｣とある｡明治6年愛媛県に所属｡｢風早郡地誌｣によれば戸数54･人口245,牛36,船10,うち漁船7｡明治22年西中島村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7431790
最終更新日:2009-03-01