ケータイ辞書JLogosロゴ 佐方保(中世)


愛媛県>菊間町

 鎌倉期から見える保名。野間郡のうち。寿永3年4月24日の源頼朝下文案(賀茂別雷神社文書/編年史2)には,「伊予国菊万庄佐方保」が載る。当文書では佐方保は,「可早任院庁御下文,停止方々狼藉」すべき賀茂社領42か所のうちの1つに挙げられている。また伊勢神宮の禰宜度会【わたらい】延明が書写した「御裳濯【みもすそ】和歌集」の紙背文書に,鎌倉期〜南北朝期頃と推定される伊勢神宮役夫工米一向未済目録がある(久志家文書/菊間町誌)。ここに役夫工米を進納していない郷の1つとして,「佐方郷廿四町小」が記されている。佐方郷が役夫工米を進納しないのは賀茂社領であることによろう。さらに年未詳12月13日付の牛松(来島通総)が賀茂社神主森左京太夫に宛てた返書では,「就佐方保公用之儀,御使者被差下候,……仍去年申歳分壱貫五百文令社納候」とある。これにより佐方保は,戦国期には来島氏により年貢請負がなされていたことが知られる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7432016
最終更新日:2009-03-01




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