城辺村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡宇和郡のうち｡宇和島藩領｡御荘【みしよう】組･松之荘に所属｡村高は天正検地では1,093石余,｢慶安郷村数帳｣では1,093石余,うち田1,006石余･畑86石余,｢元禄村浦記｣｢天保郷帳｣ともに1,330石余,｢旧高旧領｣1,278石余｡｢
墅截｣では｢村柄は上,水掛りは吉｣とあり,用水7,池2,百姓数125人,うち本百姓124｡庄屋は二神家｡｢大成郡録｣によれば家数162軒･人口760,牛75･馬149｡小物成は真綿･麻苧･漆･漆実･薪･鍛冶炭･草藁･糠など｡弘化3年の｢御荘組四色小物成九色小役其外共割附牒｣では高1,761石余,家数264軒と増加｡寺院は禅宗少林寺･浄土宗真宝寺｡神社は諏訪大明神･三島大明神･蔵王権現･愛宕社の4社｡諏訪大明神は永正3年･永禄4年などに勧修寺流御荘氏らによって再建されている(宇和旧記)｡御荘組の総鎮守｡明治6年愛媛県に属し,同11年南宇和郡に所属｡同22年市制町村制の施行後も1村として存続｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7432220
最終更新日:2009-03-01