ケータイ辞書JLogosロゴ 安喜浜(中世)


高知県>安芸市

 織豊期から見える地名。安芸郡のうち。慶長2年3月24日の秦氏政事記によれば,塩之事として「安喜郡……一,百三拾三浜〈中〉〈壱ケ月〉七石四斗弐升〈但一浜ニ付五升六合三勺宛〉安喜三浜」,諸奉行并諸道口番事の中に「一,安喜浜引網 諸定」,諸奉行可覚悟条々の中に「一,安喜郡ハ安喜之浜,幡多郡ハ中村下田蔵,中五郡ハ浦戸江悉相揃万之用ニも上ケ所江相集其蔵より出入すへき事」などと見える(蠧簡集)。当地は東浜・中浜・西浜に分かれており,前記の秦氏政事記によれば,「安喜東浜」の刀禰に遠見甚十郎・須賀与左衛門,「同中浜」の刀禰に中内杢左衛門,「同西浜」の刀禰に浜川新兵衛が記されている。なお当地の北側には「浜後(村)」「東浜後」「中浜ノ後」「西浜後(村)」があり,天正17年の安喜荘地検帳には浜後(村)96筆・中浜ノ後7筆・西浜後(村)20筆,同年の安芸荘地検帳には浜後(村)145筆・東浜後30筆・中浜ノ後7筆・西浜後(村)20筆が記されている。また慶長2年の仙頭分地検帳にも「浜後」の2筆が記されており,仙頭甚大夫の給地である。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7434047
最終更新日:2009-03-01




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