ケータイ辞書JLogosロゴ 市野々川(近代)


高知県>佐賀町

 明治22年〜現在の大字名。はじめ佐賀村,昭和15年からは佐賀町の大字。明治24年の戸数29・人口145(男80・女65)。明治,大正,昭和初期にかけて良質の楮が生産され,紙漉工場も操業されたが洋紙の普及とともに廃れた。付近は国有林・民有林とも薪炭材が多く保佐および木炭の生産が盛んであったが,現在は造林およびシイタケの生産が主である。昭和13年四万十【しまんと】川の豊かな水流を家地川でせき止め,7kmの圧力隧道で市野々川へ導入落下させる分水方式で,当時四国一の発電力(1万5,000kw)を誇った佐賀水力発電所を建設し,遠く新居浜の工業地帯へ送電した。同発電所は昭和20年7月米軍により爆弾が投下されたが,山中にそれて難を免れた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7434256
最終更新日:2009-03-01




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