ケータイ辞書JLogosロゴ 猪野々(近代)


高知県>香北町

 明治22年〜現在の大字名。はじめ在所村,昭和36年からは香北町の大字。明治24年の戸数238・人口1,000(男535・女465),船3。明治末期,在所橋の上の曲りから当地の学校まで村道を敷設した。大正10年代には永野〜当地間の村道を郡道に編入し,当地から上韮生村の柳瀬を経て槙山村大栃まで道路を延長した。昭和8年当地〜永瀬間に橋を架けて南北の往来が便利になった。同21年食糧事情の緩和と就業対策の1つとして国の方針に基づき当地などに開拓地を設けて希望者を入植させることとした。しかし思うように進まず,食糧が豊かになると入植者も次第に下山して当初の目的を達せなかった。同22年に当地および永野に中学校を設置した。同26年には美良布〜永野間に待望の国鉄バスの乗入れが実現し,同28年にはさらに当地まで延長されて北岸の交通は急に便利になった。同年私設電話が架設された。同31年には轟の滝を含む1,419haが奥物部県立公園に指定され,同32年には猪野沢温泉に吉井勇の歌碑が建てられた。同33年有線電話・集落放送設備を整え,また猪野々林道が完成,当地〜大栃間の土電バス・国鉄バスの乗入れが開始された。同35年在所村消防団猪野々分団が設立された。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7434305
最終更新日:2009-03-01




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