ケータイ辞書JLogosロゴ 熊野浦村(近世)


高知県>佐賀町

 江戸期〜明治22年の村名。幡多郡のうち。土佐藩領。村高は,寛永地検帳26石余(南路志),寛文7年の郷村石付,「元禄郷帳」および寛保3年の郷村帳でも同高,「天保郷帳」では伊与喜村の枝郷として32石余。明治3年の郷村帳では伊与喜1,705石余のうち。寛保3年の郷村帳では戸数5・人数18(男10・女8),猟銃2,馬3。「土佐州郡志」「南路志」ではともに伊与喜郷のうちとあるが,享和元年の「西郷浦山分廻見日記」には見えない。寺社は,「土佐州郡志」には地蔵堂・牛頭天王・白皇権現が見え,「南路志」では熊野三所権現が見える。熊野三所権現の祭神は伊佐那岐命・速玉男命・事解男命という。文化5年伊能忠敬が当地の測量を行ったが,当時の家数は2軒であった(測量日記)。このほか「南路志」によれば,当村の御留山には火立場があった。明治4年高知県に所属。同22年佐賀村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7435403
最終更新日:2009-03-01




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